理解するとはどういうことだったか。

水曜日が終わったところ。昨日は少しお祝い事があって普段しないことをして贅沢をしたので今日は体も絞らなくてはならないし少し体も疲れているところ。正直に言うと年末に向けて忙しくなってきた。プレゼンの数がかなり多くなってきていること。10月11月で講演が最低でも7つはある。これは結構大変だと思う。プレゼンばかりして研究できなくなるのは本末転倒である。また今論文をレビューしているがこれは一週間くらいかかると思われるが正直これはサービスであって研究成果につながるものではない。研究成果といわれるものは論文を書くことしかないがこれはあと3本の論文を何とか年末までに書ききらないと今年は大変なことになる。あまり余裕をもってやっていたらどんどん時間が無くなる。今週ももう6割が終わったところ。一つ一つ終わらせていくことに意識を置かないと大変なことになる。また今は強相関電子系物理の国際会議に参加している。と言っても会議はオンラインだし自分が講演することはない。またプレゼンテーションはレコーディングを見れるので今のところは助かっている。ただ、見る講演もたくさんあるしレポートも書かなくてはならない。面白い研究がたくさんあるみたいだがすべてを見て論文を読んだりして研究を加えていくと圧倒的に時間が無くなる。ここで気が付くのだが普段から研究していろんなことを勉強しておかないとこういったときに吸収できなくなる。若い時は教科書などを読んで勉強していくことでこうした他人の講演もわかるようになる日がくると思っていたが残念ながらそうはならなかった。頭が悪いようで悲しいが。。結局わかったのは自分の研究をしておくことが一番大事ということ、そうしないとわかるところが増えない。論文沢山読んでも意味がないってやっとわかってきた気がする。

そうならば何をしなきゃいけないか?まず勉強はしなくていいってことではない。教科書は読み続ける。もっと深く読めるようになって行ければと毎日思いながら。勉強なり教科書を読んだりは一夜でできない。たとえば僕は中性子散乱の教科書をいくつも読んでいるが毎日30分読んでも一カ月くらいかかる。それも浅い理解で。いきなり読み始めても何十ページも読めない。なのでコツコツと勉強していかないといけない。そして焦って早く読んでもいけない。コツコツと理解していかないと意味がない。昔は大学生や大学院生の時は輪講などをしていたがもうそのような機会はなくなった。コツコツと勉強しておかないとダメだ。

一方で勉強はあまり身にならないこともわかっている。それは実際に研究をしていないからこれはスポーツで言うとルールやプレー方法を勉強していても身につかないのと一緒。実際に練習なり、練習試合なり、試合なりで実践を積んでいかないと理解ができない。わかったことを実践できるように実際にアクションを取っていかないといけないということ。。ここでいうのは実験、解析、議論、論文執筆、プレゼンテーションなどなど毎日のようにアウトプットしていかないと学びがない。特に大事なのは私は実験屋さんなので実験をすること。データを出し続けていれば学びがある。計算や解析はデータをよりよく理解できる機会になる。解析や計算を詳しくすることによってデータがどういう意味を持つかがわかってくる。そしてプレゼンや論文執筆して理解したことを表現する必要がある。プレゼンは正直に言ってやらされるので強制的にデッドラインがくるが論文は自分で納得がいくまで書かないといけない。あまりに遅すぎるとまったくすすまなくなってデータも解析も計算も全部死んでしまうようなことはたくさんある。論文の執筆が一番大事だと思っているのはここだ。論文は執筆しないと意味がない。論文を書くと自分が情けなくなるほど自分の能力のなさに向き合うことになるが論文を生み出す能力は結局論文を書くことによってしか生み出されない。30代のうちに何とかこれについては次のレベルに行きたい。

今日の株式市場はASXはまただいぶ下がった。自分自身のポートフォリオ以外は何も調べていないが、自分のポートフォリオ自体はまあまあという感じか。石炭の価格は今までみたことのない値段まできた。これは素直にすごい。これに対して石炭鉱山会社の株価はまだキャッチアップできていないし、もしかしたらSDG関連で投資が特に機関投資家から控えられているので上がっていかないのかもしれない。一方でこういった投資が無いから需要に対して供給が間に合わないままこの異常な石炭価格が続いているのかもしれないと思う。なかなか難しい。金の価格はかなり下がっているので様子見。金鉱山会社の株もだいぶ下がっていてもし自分にキャッシュがあれば買いましたいところだが優先順位としてポートフォリオの分散を下げる方向に投資をしておかないとリスクがあがりすぎている。またなかなか難しい。自分はオフィス関連のリートを持っているがこれに関しては中国の不動産リスクの問題やオーストラリアの不動産リスクの問題はあまり関係がないと思っていてまだ保有するか今の利益を少し確定して他の投資に回してもいいかもしれないと思っている。あとは長い目で見て買っている量子コンピュータの銘柄や伸びると思っていたインターネットインフラの会社はもう少し長い目で見てこつこつと投資していきたい。またロックダウンがいよいよ開けてくるがそれによって回復してきそうな会社は買いましたいのだが。キャッシュはどんどん生まれてくるわけではないのでコツコツと毎月どれがベストか考えて投資していくしかない。これもこつこつ勉強していくしかない。企業分析はやはり一つをしっかりして結論を付けてから次に行かないといきなりたくさんの企業勉強してもわからない。結局市況はあまり関係ないとおもうようになったし、まあこれも研究と似ていますね。はっきりと自分が納得できるところまで勉強しておかないと意味が無いですね。ということ。

9月ももう終わり。あまり無理をせず自分にできることを一つ一つ終わらせていく。ちょっと落ち着いて優先順位をきめてひとつひとつ終わらせていこう。焦っても意味がない。ゆっくり正しく研究していこう。