本のレビュー10 【ゲーム理論入門の入門】鎌田雄一郎著

ゲーム理論は興味があるけど毎回入門書などを読んでわかった気になった後、入門とプロレベルの差に思いをはせて勉強しても無駄でしょうと思ったりする。まあでもまた入門書を読みだしたり。やはり興味があるようだ。いつもいつかは勉強しなおしたいって思っていてまたそのサイクルが来たようでこの本を手に取った。正直に本を手に取る前は入門の入門はさすがに要らんでしょと思ったがやはり専門家が膨大な知識量を元に入門書を書いてくれたことでものすごい勉強になった本だった。

まず1章部分でこの本を買った価値があったと思う。ゲーム理論が意思決定をよりクリアにする方法論だということは知ってはいたが1章で3つの意思決定問題があることを示してくれた。これにより自分が明らかにしたいもっと知りたいところがわかってゲーム理論をやっぱり勉強したいというモチベーションが上がった。

まずは一つ目としてカジノでルーレットのどのスロットにボールが入るか当てることを例に挙げている。確率を考えてどうベットしていくかは計算ができる。したがってここからは客観的予想ができるそれを元に戦略を立てる。さらにいうと前もって準備できることである。

次に競馬でどの馬が勝つかはある程度データはあるもののそのデータをそれらのデータをどのように組み合わせて、どのような文脈の中で使い、どの馬が勝つか予想することは主観的予想である。

最後はジャンケンなど、相手がいる状況である程度データもあるが、文脈もある中で、自分が相手の出方を予想して意思決定する。さらに相手も自分の出方を予想して意思決定する。この状況を戦略的状況といい、ゲーム理論ではこの戦略的状況をゲームという。このもっとも難しい意思決定問題『ゲーム』で何が起きるのかを予想するのがゲーム理論の役割である。

第二章はナッシュ均衡について書いてある。ゲーム理論の中でもっとも基本的な概念であるが、この概念の本質をしれば一見似通っていない様々な状況の本質がシンプルな一つのフレームワークで分析できることを著者は示す。これはゲーム理論の醍醐味だという。

その後、ナッシュ均衡についてかなりのページ数を使って説明している。ナッシュ均衡がいかに大事な概念で大事すぎてもう言及されないほどになっているというのだ。このナッシュ均衡の章の中で囚人のジレンマというよくゲーム理論で出てくる例を挙げる。よく出てくる問題なのだがまず一つ目の論点として私がこの本で特に学んだのは多岐にわたる社会経済問題を我々は囚人のジレンマというフレームワークでとらえて、様々な状況の本質をシンプルなフレームワークにとらえ直して考えることができるというのがゲーム理論の面白さだということだ。もう一つはジレンマというものがあるのが当然だがゲーム理論で学ぶ結局そんなに世の中簡単じゃないよねというところだ。正直、著者の妻の夕食の支度で著者が参加するかしないかをこのゲームフレームワークでとらえたときやはり世の中単純ではないよなと思ってしまう。

そして第3章と4章とナッシュ均衡を少しづつ複雑な問題にしていっているように読み取れた。3章ではナッシュ均衡が一つではない場合を議論しカップルのどこの携帯会社を選ぶか問題を考える。4章ではナッシュ均衡が存在しない場合を議論しジャンケンを始めに議論し、ジャンケンに勝つ方法がないということがきっちりと結果として証明できることを示す。その後、実際にサッカーのPK戦でもそういった必勝法がないことも示されている。またカリスマ候補者と平凡な候補者が王道政策、外道政策をどのように選ぶかについて解説している。

5章に入ると少し変わってきてこれまでのように同時に意思決定するのではなく時間を追ってゲームを進行する場合について考えている。ここでは先ほどのカップルの携帯会社選定の例を挙げた後、バークレーでラーメン店一風堂、博多天神(そしてじゃんがら)の進出ゲームを考える。ここで初めてゲームの木が出てくる。ここでゲームの木の書き方のルールを書いてあったのは本書で初めて見た気がする。今まで自分は適当に考えていたな。きちんと書かないと意思決定には役に立たないのだなと例をだして示してもらった感じだ。ここでは当然場合分けで解が出てくる。

このラーメン屋さんの出店競争の解説で学んだことは理論的には正しいと思われることを押さえておくことは大事だとということ。これは個人的にも実際に経験したことで、現実世界で相手が自分の利益を確保するならこう行動するだろうと考えたが実際にはそう行動しなかったことでびっくりしたことがある。きちんと状況を分析してからこそなぜこの人はそう行動しないんだろうと考えられた。相手が利潤を最大化しない、利潤最大化していることを知らないという状況は社会では常にあると思う。だからといって自分が知らずにいるというわけにはいかないなと思った。

第6章にきて不完全情報ゲームについてだ。この章では意思決定点のどこにいるかわかない状況で意思決定を集めてセットにしている情報セットが示される。だんだん難しくなってきた。ここではセンスのないお金持ち、画家と画家の弟子の意思決定の画家ゲームが例として示される。その後、宮崎あおいと岡田准一の結婚から話題を始めてデートゲームを解く。

本の内容は大体ここで終わり。なかなか簡単な内容にまとめられているがイントロからだんだんゲーム理論の要素を一つ一つ加えながら書き進められていてなるほど入門書の入門とはいえよく仕込まれているなと思った。最後は参考文献が書いてあってこれからもっと読み進めていきたい場合の参考になった。

最後のおわりにでは著者が本を書いたきっかけを書いてくださっていてこのモチベーションには心を打たれた。私の祖父は両方ともなくなっているがこういう風に思うのは私の指導教官に対してかもしれない。先生がまだいろいろとわかるうちに彼をうならせるような成果を残しておきたいと思った。本書は大変勉強になって内容は入門の入門書でもゲーム理論のポイントに触れた気がする。これからいろいろな本を読んでいくにしても本書で学んだポイントというものは生きていく気がする。

中国語単語・形容詞(Adjective)①形・様子②性質

①形・様子

  1. 大:这个庭院很大。
  2. 小:衣服有点儿小。
  3. 多:来的人越来越多。
  4. 少:种类很少。
  5. 长:他的头发很长。
  6. 短:这条裙子太短了。
  7. 轻:这代电脑非常轻。
  8. 重:我的行李不太重。
  9. 高:这座楼真高。
  10. 低:这里的地势很低。
  11. 粗:这颗树又粗又高。
  12. 细:一根又细又长的线。

②性質

  1. 好:这个电脑很好。
  2. 坏:服务态度非常坏。
  3. 贵:这儿的东西特别贵。
  4. 便宜:所有的商品都很便宜。
  5. 有意思:这本小说很有意思。
  6. 好玩儿:这个游戏好玩儿吗?
  7. 早:我每天起得很早。
  8. 晚:今天回来得很晚。
  9. 干:衣服已经干了。
  10. 湿:全身都淋湿了。
  11. 简单:操作方法很简单。
  12. 复杂:情况极为复杂。
  13. 难:你觉得汉语难吗?
  14. 容易:汉语的语法比较容易。
  15. 对:你说得很对。
  16. 正确:处理办法非常正确。

What I learned from writing a postdoctoral fellow recommendation letter

Recently, I have been asked to write recommendation letters. That is a good thing, I feel my career stage has changed. I have written these blog posts (https://www.shinichiroyano.com/2022/01/13/how-to-become-an-associate-professor1-2/) (https://www.shinichiroyano.com/2022/01/16/how-to-become-an-associate-professor2-2/) about what I learned by writing a recommendation letter for the promotion of associate professor this January. This time I have written a recommendation letter for a postdoctoral fellow, I will leave some notes here.

I have read his CV carefully. He is currently a PhD student but I think he is well qualified for the job with my standard. I have asked several questions to him understand better and I wrote the best I can. He has four first-authored papers and two first-authored patents. His experimental skills are very impressive. He could create a large single crystal of some compound. The compound is known for more than 50 years however he is the first person who made a large single crystal to the best of my knowledge. He also could create another series of large single crystals. That is very impressive. They will be studied well in the next 10 years. I am happy to keep working along.

By writing his recommendation letter, I remembered a few students who had questions for me about their careers. Honestly speaking, they are three to five times smarter than I was in my PhD. I believe they will do great anywhere they go and many scientists want to hire them. So that, I don’t mind sending my recommendation letter anywhere to the US, Europe, Japan, or China. Even I would like to ask my colleagues whether they want to hire them. I am happy to find jobs for these students. Then, I realized (this is because they are great of course) an important thing for the young generation is to just ask whether they want to work at any institute or people around the world. If they are earnest enough, there are a lot of ways people can help.

Another thing I have learnt was I actually learned a lot by reading their CV carefully to write the recommendation letters. After carefully evaluating their work, I found that I can help them better by knowing their achievements. So I can suggest “why don’t you do this, do that? this part we can do together, that part I can suggest work with …?” Basically, we are writing recommendation letters for someone who we know well. However, we don’t usually evaluate their work that is not related to the collaboration between us. Now, we are collaborating more closely. So, I learnt writing recommendation letters are not only for the candidates but also for myself.

These are what I learned this time. I write recommendation letters because my supervisors or former bosses have written for me. But I like writing it because I learn so much during the process and we can collaborate more closely after that. So I am more than happy and honoured to write more letters in the future.

書いてわかった推薦書を書くことで得られる意外なこと

最近推薦書の執筆を頼まれることが増えてきた。僕のキャリアステージも少し変わってきたようだ。年始に准教授昇進の推薦書を書いたことについてはここに記事

https://www.shinichiroyano.com/2022/01/12/准教授昇進を審査して学んだこと/

https://www.shinichiroyano.com/2022/01/15/准教授昇進を審査して学んだこと/

を書いたがそれに続いて今回はポスドクの推薦書を書いた。推薦書をいくつか書きながら新たに学んだことがあったのでここに書いておこうと思う。

彼の業績リストを拝見していくつか論文を読みながら疑問に思ったことは彼に質問して自分の経験と関係と理解を合わせてできるだけの推薦書は書かせていただいた。現在はまだPhDの学生だが彼の業績は十分だと思う。確かファーストオーサーで4本くらい論文が出ていて、特許もファーストで2本くらい出ていた。実験技術も問題なくて特に僕が感心しているのは試料合成の能力である。過去50年位されていなかった試料の合成もできている。これには大変驚いた。また彼は新しい単結晶試料の合成にも成功していてこれに関しては相当な可能性がありこれから10年間においてかなり研究が進むだろう。人物も私と一緒に研究している分には申し分なくコミュニケーションも英語で十分できる。私自身も彼の研究をサポートして論文をいくつか書いていきたい。これからたくさんの研究が彼から生まれてくるだろう。私も手伝いながら学んでいきたいと思う。

彼の推薦書を書きながら最近私にいろいろと就職の相談をしてきた人のことを思い出した。これらの若者は正直に言うと私が博士課程の学生だった自分に比べて肌感覚で3-5倍くらい優秀である。なので僕個人としてはどこの研究室でポスドクをしても素晴らしい仕事をするだろうし、彼らを欲しがる人々はいくらでもいるだろう。だからアメリカだろうがヨーロッパだろうが日本だろうが中国だろうが推薦書どこでも書くし、というよりかは僕自身が僕のネットワークを通してこの学生に興味がないか?空いているポジションはないか?聞いて回りたいくらいなものだ。実際もしこれらの地域にポスドクしてみたいなら僕自身が仕事を見つけてきてあげると言っているくらいだ。彼らとはこれからも研究を行っていきたいと思っている。ひとつの発見としては彼らのように相談してくれれば世界中どこにでも行けるチャンスというものはくれる人がいるということだ。もちろん彼らに能力があってのことだが、学生自身では見えなかったコネクションの壁は我々のような人間に相談するだけで解決することもあるのだと思った。若いからと遠慮せずにこういうキャリアへ進みたいといういうだけで道が開けることもあるのだ。

またもう一つ学んだことは教授からポスドクの推薦書どれでもそうだが書くことにより自分自身がかなり勉強になることが分かった。さらに驚いたのは彼らの仕事を真面目に評価することにより彼らをよりうまくサポートできるようになるということが分かった。推薦書を書きながら彼らはこういうことができるのかこういう研究をしてきたのかこういう技術があるのか?ということがわかると自分もこの研究のサポートをお願いできないか?また彼らの研究も僕がこういうサポートをすればうまく進むのではないか?とかみえてくるようになりよりよく研究協力体制ができてくるということだ。もともとその人の研究を知っている人の推薦書を書くわけだが、彼らの研究内容を真面目に評価できる機会があったことで協力の仕方が見えてきたということだ。これは意外な発見だった。実際、推薦書を書いた後で共同研究が始まったりどんどん進んでいったりしている。なので推薦書を書くのは相手のために書くものでもないのだとわかった。

これら二つのことは今回の学んだことでこれからも意識していきたい。私自身推薦書を書いてもらってきたからこそ今の自分があるわけで私が推薦書を書くことは大変光栄である。時間があろうがなかろうが推薦書を書くことを断ることはないだろう。大変勉強になるし書くことは楽しい。本当はもう少しエレガントな英語でかけたらよいのだろうけれども今の英語力で最大限できることはしてあげたい。これからもよく勉強してしっかり一本一本学びながら丁寧に書かせていたける機会が恵まれると大変幸いである。

中文:第八课(全二十课)

甲:东京冬天冷不冷?

乙:不冷、北京呢?

甲:很冷,可是夏天很热。

乙:听说北京得秋天好,是吗?

甲:对了。香山的红叶很有名。

乙:天气渐渐暖和了。北京的春天什么样?

甲:比较短,爱刮风。

乙:常开什么花?

甲:那可多了。有桃花,杏花,丁香花,迎春花什么的?

乙:牡丹呢?

甲:牡丹初夏开,公园里很多。

Proposals, manuscripts, and, experiments

I had a good rest today. I am getting ready for tomorrow.

The most important job tomorrow is writing another experimental proposal. I have a day to finish, I hope I can be ready by tomorrow so I can send it to my collaborators.

I am a bit worried about this proposal because I have not worked on this compound before so I don’t have basic ideas of this system. I need to investigate a bit. But I think it will be a good project. These days I have many interesting projects so I would like to finish them one by one. I am very interested in this work.

The proposal deadline will be February 15th. Then I have a polarized neutron scattering experiment maybe around March 14th (depends on other experiments). I want to organize the time well so I can prepare well and also I can write well.

The polarized neutron scattering experiment will be great if succeed. So I can finish the paper for sure. This time, I would like to confirm the magnetic structure which can not be determined by unpolarized neutron scattering techniques. If I can determine the magnetic structure without ambiguity, I can surely publish the paper.

Anyways, after the proposals deadline, I will keep writing and hope I can improve my skills for writing scientific papers.

オフィスで哲学・物理学論議。

今週は土曜日も研究した。実験提案書の締め切りが2月15日火曜日に近づいてきており、なかなか余裕がない状況だ。火曜日のまでの負担を少し減らしたかったので土曜日に自分のオフィスに行って少し提案書の執筆を進めた。よかったと思うが少し疲れていることは否めない。実験提案書の締め切りは大変重要なことでこれで今年後半実験ができることが決まってくるからできるだけ出しておきたいというのが本音だ。

提案書を書くことによりまた学ぶことが多く、もっとたくさん提案書を書いていかなければと思う。今までは本拠地はオーストラリアで十分な時間と提案書を書かせていただいてきたがこれからはもっとアメリカやヨーロッパにも書いていってビームタイムを得られていければと思う。とにかくたくさん書いていかなければと今回また書きながら思っている。書くことにより整理されるしたくさん普段から論文を読んで提案書としてまとめて言っておかないとダメだと感じた。

もちろん大変なのは論文を書くことだ。論文を書くことはもちろん一番大事なことでこの2月15日が終われば真っ先に論文の執筆に移る。だいたい4週間は論文に費やすことができてやりたいことがたくさんある。一つ一つ論文は終わらせていきたい。本当はここに書きながら頭を整理していきたいがなかなか競争も激しくなるもので書けないものだ。

実際はどうなんだろう。どうせ読んでいない気もするからということでテストで書きながらやるというプロジェクトがあっても良いという話をしていたがそれも面白いかもしれない。そのプロセスエコノミーという言葉もあるみたいだし。今あるプロジェクトはたくさんやりたいことが本当にあって整理しきれない。ただし論文もたくさん書いていかなければいかない中であまり集中力が分散するとよくない。とにかく一番大事なことは論文を書くことなのでそれに集中してボトルネックは常に論文であることを常に意識してフローを調整していかなければならないと思う。

何度か書いてきていることだがやりたいことがたくさんある。実験したい試料がたくさんありたくさん論文を読んで実験していきたいところだ。PhDを取ってそろそろ10年になるのだがここにきてこういう状況になるとは思いもよらなかった。今年は大変重要な年になると思う。この流れを不可逆なものにもっていくために毎日努力して論文を書きながらいろんな実験を楽しんで行っていくようにしたい。

忙しくなってくると本が読めなくなってくる。忙しいから本が読めなくなるのではなく本を読まないから忙しくなるということだが、言い返す言葉もない。

一方で最近はオフィスに戻って同僚と話す機会も増えてきた。これは書いたかもしれないが、17時くらいになり帰る時間になってコーヒーを飲んでいたカップを洗ってかたづけるためにキッチンに寄ったところでフランス人の同僚に偶然会い、仕事の調子はどう?という会話から学生の指導法そしてそれから科学史の話へとどんどん会話が進んでしまった。思わず40分ほど話してしまったがなかなか楽しかった。もともとはPhD学生の指導について話していたのが優秀な学生でも時々やはり指導というか方向性を示してあげることの重要性の話になった。

私の経験としてはとても優秀な学生がうちの装置に来てとても優秀だと感じだので実験を任していた。理論計算とか他の実験の結果から大体1meVのエネルギーくらいのところに磁気励起を観測することを想定していたのだが見えない見えないと騒いでいた。そこでデータを見てみたところ私の経験からすぐに答えがわかった。見えないのではなく彼らだバックグランドと思っていたすべてが磁気励起だったのだ。見えないのではなく見えていたけど違う情報としてとらえていたのだ。私にはなぜそれがすぐにわかったかというと私は経験上バックグラウンドはこれくらいだと知っていたからだ。こんなに高いバックグラウンドがあるんではなくここにはブロードな励起が見えていたと気が付いたのだ。これは本当に面白い発見だった。それ以降、私も経験を重ねてきたのだなという自負も生まれてきた。数年間も装置担当をしてきたが経験というものが着実に重ねられていると実感できた瞬間でもあった。それ以降。なるべく多くの実験に参加して観測を続けることに意味がより生まれてきて実験が楽しくなってきたのだ。優秀な学生でも経験が浅くて見落とすことがあるのだということが知れたのも良い経験だった。

それから話は歴史の話になってきた。そういう経験はフェルミとリチャードファイマンとかにも起こっていたなそういえば?という感じの話になった。ファイマンは若い研究者のところその優秀さで周りの研究者に知られていて自分自身の発見に大変興奮していて自分発見がどういう意味を持つのかがわかっていなかったがフェルミがアメリカに行ったときに(どこだったか?オークリッジか?)それはこれこれだよ。と諭したとのこと。そういうこともあったのかと聞きながら僕もハイゼンベルグの部分と全体を思い出してパウリとハイゼンベルグの関係とかについて思い出したように話をさせてもらい。ゾンマーフェルトがいかに影響力があり指導力がある研究者であること彼の教科書がいかに物理を理解している人が書いている本だったかという話になった。

そこから最後に最近フランスで書かれた哲学者が書いたハイゼンベルグの小説の話になった。ここで話は終わったのだがこの本に大変興味が出てきたらどうやら日本語訳が出ているみたいなのだ早く読みたいなと思う。

物理の話が頭から抜けない。仕事を長くし続けていて少し疲れているようだ。これからも頑張ります。

中国語単語(Chinese Verbs)⑨自然現象⑩病気・治療

⑨自然現象

  1. 发生:四川发生了大地震。
  2. 下雨:一个月都没下雨了。
  3. 下雪:快要下雪了。
  4. 刮风:今天不刮风。
  5. 打雷:打雷了,快进屋吧。
  6. 下冰雹:今天下冰雹了。

⑩病気・治療

  1. 生病:你是不是生病了?
  2. 看病:医生给病人看病。我明天去医院看病。
  3. 治疗:得住院治疗。
  4. 挂号:我一大早就去挂号.
  5. 感冒:她经常感冒。
  6. 发烧:我好像发烧了。
  7. 咳嗽:咳嗽得很厉害。
  8. 流鼻涕:这个季节经常流鼻涕。
  9. 吃药:一定要按时吃药。
  10. 打针:大夫,要打针吗?
  11. 打点滴:每天在医院打点滴。
  12. 动手术:医生说不用动手术。
  13. 住院:医生说必须住院。
  14. 出院:过几天就可以出院了?

Two bottlenecks I have now

These days, I clearly observed the bottleneck of my research capability has been moving. I could possibly have two bottlenecks? However, that means I could remove a bottleneck. So I am excited. But my mind is going to blow. I have been reading a lot of papers and writing a lot of proposals. I can’t finish them all. While I seriously think I need to finish one paper one by one. I am so excited. So let’s do the science.

Let me write down the flow of my research.

  1. Come up with the project I am interested in
  2. Find or make a large single crystal
  3. Do the basic property measurements
  4. Write proposal to perform experiments
  5. Do the powder diffraction studies
  6. Do the inealstic neutron scattering studies
  7. Do the other measurments if we need them
  8. Analyze the structure, excitation, and others
  9. Write a manuscript
  10. Submit a manuscript

Among all processes, maybe the hardest thing is writing a manuscript. I need to do it anyway, I have to spend more time writing every day. So I can finish writing after. This part contributes very much to improving my throughput. That is the hardest and the most important thing a scientist had to do. So I keep working on it.

As I said I could have two bottlenecks. The other bottleneck is now fortunately writing proposals. I have tons of large-signal crystals, which I need to evaluate by reading literature and finding out what we can do about them. I feel really great, I have so many things to do but am excited. I now feel we could open up new series of materials to study. Simply we have too many things to do.

I used to think my bottle was 2. finding single crystal samples. In my field, if we have a good and a new single crystal, you are the king, you can do whatever you want and we can finish the project by writing the paper. So if I get that, I am confident to proceed next few years however now we have too many of them. So we now broke the bottleneck.

So what do I do now? Keep working on these two bottlenecks I have now, writing proposals and writing papers. While also keep working on experiments, data analysis, and cultivations but they are not my bottleneck. So let’s focus on these two bottlenecks. Let’s keep writing!

常にカイゼン、カイゼン、カイゼン。

前にも書いてきているように最近研究が楽しくなってきた。もちろん苦しいこともあるが今はできることがたくさんあるように思えてよい。研究としては明らかにボトルネックの位置が変わった感覚がある。少なくともボトルネックのひとつが解消された一方で新たなボトルネックができてきたような感覚がある。最後のボトルネックはやはり論文だが。。。これは変わらないだろうが一方で後は論文だけじゃないかっていう気もしている。それだけかな?

少し考えてみよう。研究の流れを考えてみるとひとつの重要な仕事は中性子散乱実験プロポーザルを書くこと。これには何が必要になるかというとまずは研究バックグラウンドのリサーチ。過去の研究を知ってどういった研究をしていきたいか。プロポーザルを書く時点で大体論文は書けるだろうという目論見で書くものだ。まずはリサーチ。それともう一方で僕が気にするのは大きな単結晶が得られていること。最終的に私の得意な非弾性中性子散乱や偏極中性子散乱にもっていくために大きな単結晶が得られる必要があるが試料によってはこれは大変難しい。ただしあまり研究がされていなければ単結晶があればほぼ確実に論文にはなるだろう。特に単結晶が今まで作られていないものだと確実に論文にできる。そういう結晶に出会えると最高で論文を書きながら実験していきたいくらいだ。ボトルネックの流れが変わってきたのはこのところ。もともと単結晶を探したりつくったり得たりするのがボトルネックだった。単結晶は貴重なものなのだが最近はたくさん得られるようになってきた。これは大変ありがたいことだ。単結晶の取得がボトルネックだったのだが単結晶がたくさん得られるようになってきて逆にその研究背景のリサーチをして基本測定をしながら中性子散乱実験プロポーザルを書くことがボトルネックになってきた。

中性子散乱実験プロポーザルを書くと次は審査を受けて通れば実験になる。実験はすくなくとプロポーザルを出してから半年後とか一年後になる。実験は一週間ほどだが自分の装置で実験する場合はかなりできるようになってきたことが多く。実験技術も上がってきた。実験中に行う簡単な解析もすぐにできるようになってきたし、リモート実験も安定している。だいたい2回か3回ほど実験をすると一つの論文が書けるほどのデータが得られると考えられるが質を上げていくことでもっと確率をこれから上げて行ければと思う。年間で実験は多いがあまり負担に感じるほどではなくなってきた。実験には集中力と時間を取られるがここがボトルネックではなく。やればやるほど経験がついてきて良いと感じている。

次は解析だ。解析は自分でできる簡単な解析はボトルネックではない。しかし理論計算とかは正直まだまだ足りない。人にお願いすればここはボトルネックではなくなるが、それぞれ人に頼むにしてもそれほど簡単ではない。もう少し計算の能力をあげたいと常々思っているが、早く終わらせるには人に頼む必要もある。将来的には人に頼らずにプロジェクト終わらすことを想定して自分でできる計算は自分でして能力をあげていきたい。ここデータ解析はとらえ方によってはボトルネックかもしれない。ただそこまでではない。一方で時間に余裕がるときにすこし自分で負荷を与えながらスループットは鍛えておきたい。

最後に論文の執筆である。論文の執筆は常に遅いが、少しづつ終わらせていけるような自信が出てきた。これまでの人生で学んだことは論文は何が何でも一本ずつ終わらせていくということ。少なくとも今の自分の技術ではそれが良い。今書いていることを毎日考えて、それが終わったらデータ取得や解析が終わったところから書いていく。もう少し解析した時点や実験中に書いてもいいのかもしれないが今までそれがうまく行ったケースはあまりない。とにかく論文は一本に集中して書くのが良いのだと思う。結局ボトルネックは論文だ。

まとめると今は二つボトルネックがあってたくさんある有望な単結晶試料の研究背景のためのリサーチつまり論文を読みそれを実験計画に落としてプロポーザルにするところ。もう一つは論文の執筆。論文の執筆は常々やることが大事。毎日一時間でも今書いている論文に集中して時間を取る。それが一番大事なことなんだから。今はこの二つがボトルネック。解析、計算、実験はその間にこなしていきながらこの二つのボトルネックに負荷をかけてスピードを上げていく。最終的にはすべての過程でスループットをあげていくことだがそのイメージもできてきた。今は二つだ。

今はプロポーザルの執筆のボトルネックが殻を破りそうだ。今はそちらに気が向くが論文もちゃんと終わらせる。2月の前半はそれを頑張っていきたい。あと少し。論文を書くスピードを上げていける段階に行けてその状態が日常になるのが最終的なゴールだ。論文と出していければすべての過程でスループットがあがる。よし頑張ろう。